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2018年1月4日木曜日

コシジロキンパラの歌のレッスン

昨日のブログの内容は,赤ちゃんコウモリはお母さんと群れから方言を学ぶというものでした.

今日のテーマは美しい鳴き声で歌う鳥(songbird)の場合は,どのように歌を学ぶのか?

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者がコシジロキンパラ(Bengalese finch)を対象に行った研究の結論は...

鳥のひなたちは生まれて25日経つ頃からお父さん鳥の歌のレッスンを受けます.
ところで,お父さん鳥によって歌うテンポはそれぞれ異なるのです.

そこで同じお父さんに育てられるはずの赤ちゃん鳥に歌う速さが違うオスの鳥の歌を生で聞かせると...

速いテンポで歌う鳥の歌を聞いたひなは速いテンポで,遅いテンポで歌う鳥の歌を聞いたひなは遅いテンポで歌うようになったのでした.

つまり後天的なレッスンは遺伝情報に勝ったのです.

この研究が示唆しているのは,適切な教育(あるいは環境からの影響)は生まれ持った形質を上書きすることができるということ.

このことは人間の私たちにも当てはまるのかもしれません.

ただ,お父さんがレッスンによって音痴を治せるのかについては何も語られていません.

60-Second Scienceを聞く



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