2020年5月18日月曜日

私たちの寿命には超えられない壁が存在するのか?


The Fountain of Youth, Lucas Cranach the Elder (Wikimedia Commons)

「There's No Limit on Longevity, But Getting Super Old Is Still Tough」(寿命に限界はないけれど、長寿者になるのはやっぱり大変)というタイトルの記事を発見。

日本は現在世界トップの長寿国で平均寿命が84歳ですが、近代以前の世界各地での平均寿命はおよそ30歳と推定されています。

この寿命の伸びは、栄養状態の改善や医学の進歩のおかげですが、私たちの寿命は今後さらに伸びることが可能なのでしょうか?

これまでの世界最高齢の記録はフランス人の女性ジャンヌ・ルイーズ・カルマンさんがもつ122歳(と164日)ですが、これまではこのあたりが人類の寿命の限界なのではないか、とされていました。

そしてそれを裏付けるように、ヒトの寿命には限界がある(平均的な人は適切な医療処置により115歳まで、遺伝的に長寿の人は125歳まで生きられる)という報告「Evidence for a limit to human lifespan」が2016年にNature誌に掲載されました。

ところが、この論文に異議を唱える研究者たちによる報告がこのほどScience誌に掲載されたのです。

私たちが死亡する確率は年齢とともに指数関数的に増加する(8年ごとに死亡率が2倍になるというゴンペルツの法則)のですが、今回の研究で、105歳を過ぎると死亡率が増えない(横ばいになる)、つまり統計的には125歳を超えても生きることができる、ことがわかったのです。

今後の研究から目が離せません。(以上、Smart Newsの記事のご紹介でした)

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