世界最高峰の温度センサーの持ち主はなんとマムシ!
彼らは1m離れたところから1000分の数度の温度差を見分けることができるのだそうです.
さて,このマムシに匹敵するほどの感度を持つ感熱材料がこのほど開発されました.
材料はペクチンと水とカルシウムイオン.
植物の細胞壁などに広く含まれるペクチンは,二重らせん構造の分子で,温度が上がるとちょうどジッパーを開くようにこの二重らせんがほどけるのです.
ペクチンと水とカルシウムイオンを混ぜてゼリー状にし,乾燥させて得た透明フィルムはなんと,1万分の1度という微細な温度差を感知することができました.
今後これをロボットのセンサーに使えば,周りにいるのが自分と同じようなロボットなのか人や動物なのかを知覚して動き回ることができるロボットが誕生するでしょう.
あるいは義足や義手へ,温度を感じる皮膚としての応用も可能かもしれません.
60-Second Scienceを聞く
0 件のコメント:
コメントを投稿