膝が痛むから,嵐がやってくるのがわかる.などとおっしゃる方もおられますが,本当に天気と体調とは関係があるのでしょうか?
私たちの体は天気のバロメータであるという考え方は古くからありました.
実際雨の日に関節が痛んだり,体がこわばると感じる人は大勢います.
ところが,150万人の高齢者を対象に悪天候と受診(膝や背部痛で医療機関を訪問したかどうか)との関係を調べたところ,相関は見られなかったのでした.
この研究はハーバード・メディカル・スクールとマサチューセッツ総合病院に勤務する医師らにより行なわれました
さてここで質問です.
紀元前400年ごろ,「私たちの体は天気のバロメータであるという考え方」を主張したのは次のうちの誰?
1)ヒポクラテス
2)プラトン
3)アリストテレス
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答え)1のヒポクラテス.英語ではHippocrates.発音がhi-ˈpä-krə-ˌtēzとなるので慣れないと聞き取れないですね.
今回のビッグデータ解析で,悪天候と受診の間に相関が見られないからと言って,天気(湿度や温度など)が関節の痛みに影響を及ぼさない,と言い切ることはできない...人の体はやはりとても複雑で,まだまだ謎が多いですね.
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