このほど発表された研究によれば,この新アプローチは実験動物では成功を収めたとのこと.さらに多くの人の命を救うことになるのでしょうか?
このほどサイエンスに報告された論文によれば,カリフォルニア大学の研究者らが開発したインフルエンザワクチンは,極めて強力な免疫応答を引き起こすのみならず,現行のワクチンと異なり,Tリンパ球と呼ばれる白血球の強力な反応も刺激するため,より長期にわたり,様々なウィルスから私たちの体を守ってくれるのです.
これまでのワクチンでは死んだウィルスを使っていたため,Tリンパ球の応答を引き出すことができなかったのですが,今回のワクチンでは生きたウィルスを使用し,Tリンパ球の応答を引き出すことに成功しました.
少なくともこのワクチンはインフルエンザの研究で一般に用いられている実験動物(フェレットとマウス)では好成績を収めています.
まだいくつか確認しなければならないポイント(課題)がありますが,毎年インフルエンザの予防接種をする必要がなくなる日がもうそこまでやってきているのかもしれません.
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