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2018年3月3日土曜日

土星の惑星,エンケラドス,に生命体の存在の可能性高まる

土星の氷に覆われている惑星,エンケラドス(Enceladus)には地球の深海に生息する微生物に似た,ある種の生命体が存在するのかもしれません.

厚い氷の殻で覆われたこの星の深部には冷たい,アルカリ性の海(塩分を含む液体)が存在します.

以前に行われた探査で,エンケラドスの海から地表へと間欠泉のように噴き出している微粒子に水素,二酸化炭素,メタンなどの存在が確認されていました.地球ではこのような場所には水素を食べ,メタンを吐き出すバクテリアが存在します.

エンケラドスの環境は地球のそれとは全く異なるので,地球で起こっていることがエンケラドスでも起こっているのかどうか,さらに調べる必要があります.

そこで,研究者らは実験室でエンケラドスに似た物理化学的条件のもとメタン生成古細菌(methanogenic archaeon)が水素からメタンを生成することができるかどうかを実験しました.

その結果はイエス.メタン細菌(Methanothermococcus okinawensis)はエンケラドスの環境で生き延びることができ,メタンを生成できるという結果が出たのです.(2018年2月28日,Nature Communications

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