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2018年3月31日土曜日

あまりお勧めではない,ダニのヒッチハイク法

今日はつい先ほど届いたメールマガジン「Science News Weekly Alert」から珍しい話題をご紹介します.

このお話,なんとも出だしがショッキングです.
「もしあなたが旅行したいと思っているダニだったら,ナメクジに飲み込まれるというのも一つの手」

実は,ドイツの森に住むナメクジの糞の中に生きたダニが発見され,研究者らが調べたところ,糞の中のダニの70%は元気に生きていたそうです.

この研究によれば,体長が1ミリに満たない丸形のダニはナメクジに乗って(と言っても胃の中に飲み込まれてですが...)4メーター近く旅をするようです.その速度は実に自分で歩いた時の2000倍の速さ.最も胃の中にはダニの他にもトビムシ,繊毛虫,線虫やコケなども見られたとのこと.

これは動物被食散布と呼ばれ,鳥が食べた果物の種が撒き散らされるのと同じです.この研究は専門誌Oecologiaに今月掲載されました.

この研究が示唆しているのはナメクジやカタツムリは土壌の無脊椎動物及び食物の全コミュニティーをそっくり運んでいるのではないか,ということ.動植物のコミュニティー全体が一緒に新しい住処へと移動しているのかもしれません.

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話は最初に戻りますが,「もしあなたが旅行したいと思っているダニだったら,ナメクジに飲み込まれるというのも一つの手」ですが,くれぐれも乗り過ごしにはご用心!4mを超えてのんびり旅行していると,胃の中で消化されてしまいますから...

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