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今日、航空機のジェットエンジンが排出する二酸化炭素の量は、全世界の輸送関連二酸化炭素放出量の12%を占めています。
二酸化炭素は言うまでもなく気候温暖化の原因ですが、これを原料にして、ジェット燃料を作り出すことができれば?
実は、二酸化炭素から燃料を作り出す試みはこれまでも行われているのです。が、それにはコバルトなどの希少で高価な金属が必要でした。今回の研究の強みは安価で大量に存在する鉄を使用していることなのです。
2020年12月にNature Communicationsに発表された論文によれば、ステンレス製の反応容器に二酸化炭素、水素、クエン酸、マンガン、カリウム、そして鉄触媒を入れ、加圧加熱下で20時間反応させることにより、二酸化炭素の38%をジェット燃料(および水、エチレン、プロピレンなど役に立つ副生物)に変換することに成功しました。
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