2018年7月24日火曜日

象と人間がもっと平和に共存するために,利用したのは意外な昆虫

アフリカやアジアで,インフラや農作物に被害を与えたり,他の動物の住処を荒らしたりする象は,そのために人間に殺されてしまうこともあり,人間と象が共存できるために,象を重要な場所に近づけない工夫が模索されています.

さて,研究者らは,このほどある昆虫を利用して象を遠ざける方法を報告しました.
その昆虫が発する警報フェロモンそっくりの化学薬品を使って,嗅覚の優れた象を追い払うことができるかどうか,南アフリカの国立公園で実験したのです.

さて,ではここで質問です.

1)今回の研究で使用された警報フェロモンを出す昆虫とは次のどれ?
   a) 蟻,b) 蜂, c)アブラムシ

2)実験では象の水飲み場の周囲に,警報フェロモンを染み込ませた「A」と何の処置もしていない「A」を吊るし,象の反応を観察しました.好奇心の強い象たちはフェロモンを含んでいない「A」はおもちゃにして遊びましたが,フェロモンを含んだ「A」に近づくと困惑と不安な表情を浮かべ,最後は後ずさって行ったのでした.
非常に身近なある品物「A」とは何?
  a) ハンカチ b) ソックス c) バナナ


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解答)1)b の蜂
   2)b のソックス

ケニアの農家の人たちは昔から,生きた蜂の巣を吊るすと象は寄ってこないことを知っていました.象の鼻はとても感受性が強いので,象は鼻を蜂に刺されるのが大嫌いだからです.

ところで,警報フェロモンとは蜂の巣が襲われた時,蜂たちが襲ってきた動物を攻撃する際に発する物質です.嗅覚の発達している象は警報フェロモン(に似た化学物質)を嗅ぐと,近くに攻撃しようと思っている蜂が存在する,と考えるのでしょうね.






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