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クリーンエネルギーとして注目されている風力発電は、野生生物にさまざまな悪影響をおよぼしています。中でも風車との衝突事故(バードストライク)が発生する鳥やコウモリはもっとも被害にあっている生物です。
近年これらの発電施設は、さらに多くの電力を求め、大型化が図られて来ました。しかし、風車が大きくなると、さらにバードストライクは増えるのでしょうか?
さて、このほど行われた研究(論文を読む)によると、新型の大きな風車も旧式の小さな風車も、鳥に対する脅威という点からは差がないことがわかりました。
データを収集するにあたり、大活躍したのがconservation dog(自然保護のためにトレーニングされている犬)です。小型の鳥類やコウモリを探し出す能力はなんと人の2.7 ~ 6.4倍。2020年にJournal of Wildlife Managementに発表された論文では、ある調査地において「69回の探索で人がコウモリを1体しか見つけられなかったのに対し、conservation dog は55回の探索で71のコウモリの死体を発見した」とのこと。
SmartNewsの記事は、conservation dogが科学にとって大きな財産である。と締めくくっています。彼らの活躍はマサチューセッツ州でのコロナ汚染、ウィスコンシン州に侵入した泥カタツムリ、アフリカの密猟者、さらには海洋生物研究における鯨の糞、と多岐に渡っているのです。
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