2021年8月2日月曜日

ラッコが冷たい水の中で体温を維持できるもう一つの理由がわかりました。2021年7月13日付けSmartNewsより

 

ラッコは高い新陳代謝率により冷水中で体温を維持できる
canopic via Flickr under CC BY-NC-ND 2.0)
クジラなど冷たい海で生きる海洋動物には体温を維持するための厚い脂肪(blubber)が備わっているのに比べ、ラッコは小型でほっそりとした体型です。これまで、体温維持の秘密はその毛皮にあると考えられてきました。非常に密集して生えている毛の間に入り込んだ空気が熱を遮断するのです。

ところが、このほどサイエンス誌に発表された論文によれば、ラッコには新陳代謝率を高め、体温を維持するもう一つのワザがあったのでした。

それは筋肉が生み出す熱でした。筋肉といえば、体を動かすのが仕事で、その際熱が生じますが、体を動かさなくても筋肉から熱が生まれることがあり、それがプロトン・リークと呼ばれるミトコンドリアによる呼吸(proton leak respiration)だったのでした。

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