2017年12月15日金曜日

中国の大気汚染はついに山崩れまで引き起こした!

中国の大気汚染は喘息,心臓疾患,2型糖尿病を増加させ,2015年だけで110万人が早死にしていると言われています.

このほど研究者らは大気汚染が予想もしなかった即死に繋がる危険を招く可能性について指摘しました.山崩れです.

石炭を燃やすことから生じる空気中の汚染物質は酸性雨をもたらします.
酸性雨は,ゆっくりと容赦なく山の斜面の下層中の岩盤を弱めていき,ついには斜面が崩壊してしまうのです.

通常山崩れは外部からの力(降雨や地震など)が山の斜面を形成している岩や土壌の層を不安定にすることから生じます.しかし2009年74名の死者を出した中国南西部での山崩れでは明らかな引き金(地震や大雨)は存在しませんでした.

地球工学の研究者によれば,この犯人は酸性雨.それが岩盤の層の化学組成を変え,滑りやすくしてしまったのです.この論文は2018年1月1日号の「Earth and Planetary Science Letters」誌に掲載される予定です.

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