刺されるとかゆいだけでなく,マラリアやデング熱などを媒介する蚊は私たちにとってやっかいな存在.
蚊なんて存在しなければ良いのに,と思う人は私だけではないのでは?
さて,そんな嫌われ者の蚊から医薬品が生まれるかもしれない,というのが今日のテーマ.
私たちの血を効率良く吸い上げるために,蚊は血液を流れやすくする成分(タンパク質)を含む唾液を私たちに注入します.
研究者たちはこのタンパク質から新しい血液薄め剤を作り出そうと長年研究を重ねていたのですが,唾液から取り出すと,このタンパク質の作用は弱くなるのが問題でした.
今回,タンパク質を硫酸化することにより,効力が100倍増強できることがマウスを使った実験によりわかりました.
さらにこれはヒルジン(hirudin)ー臨床ですでに使用されているヒルの唾液から得られる血液を薄める作用を持つ分子ーよりも強力なのだそうです.
SCIENCEの記事を読む
0 件のコメント:
コメントを投稿