先月22日のブログで,カリフォルニア工科大学(カルテック)の大学院生らによるサカサクラゲの観察結果から,クラゲが眠る(科学的に見た眠りの3条件を満たしている)ことがわかったというニュースをご紹介しました.
クラゲは眠るのか?
これは科学界に大きな衝撃を与えました.
というのも眠るというのは複雑な神経系(中枢神経系)を持つ生物に特有なもので,クラゲのような脳を持たない生物は行わないという思い込みが科学界には存在していたからです.クラゲにはニューロンはありますが,司令塔に当たる脳はないのです.
今回の研究はこの思い込みに対し真っ向から異を唱えたことになります.
60-Second Scienceを聞く
(ちなみに線虫にも脳は存在し,脳の神経活動の様子がビデオでアップされています.)
線虫の脳のニューロンが輝く様子を見る
さらなる研究が必要だとしながらも,カルテックの大学院生たちはある仮説を立てています.
ニューロンを持つあらゆる動物は眠る.眠りはニューロンに固有の特性なのである.
Current Biology誌に発表された原著論文には下記のサイトでアクセスできます.
The Jellyfish Cassiopea Exhibits a Sleep-like State
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