今日はNature Magazineからの話題をご紹介します.
「An anti-aging strategy that works in mice is about to be tested in humans」
(マウスで成功した老化防止戦略がいよいよヒトでテストを開始)
キーポイントはゾンビ細胞.
2000年のある日,腫瘍の研究のために遺伝子組み換えで作ったマウスは急速に老化していくという奇妙な症状を示しました.その体から大量に発見された奇妙な細胞は「細胞分裂をしない」けれども「死ぬこともない」細胞でした.
これらの「ゾンビ細胞」を殺せば, マウスの早すぎる老化を抑えることができるだろうか?
答えは「YES」
2011年の実験では,これらの「老化細胞」(senescent cell)を取り除くことで老化による被害の発生を防止することができました.続く7年間の間に多くの実験がなされ,老化細胞が老化臓器に蓄積していること,それらを除去することで病気の軽減や防止が可能であることが確認されたのです.
さらに今年の研究では,マウスから老化細胞を一掃することで,健康を取り戻し,毛皮の密度や腎臓機能が改善されることが示されました.肺疾患も改善され,損傷を受けた軟骨(cartilage)も修復されたのです.
2016年の研究では正常に年を取っているマウスの寿命がこれにより伸びる可能性のあることが示されました.
老化細胞を除去するだけで,新しい組織の生成を刺激することができるのです.
この続きは,Nature Magazineの記事をお読みください.
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