Scientific American(メンタル・ヘルス)の記事によれば,10月9日にベルリンで開催された国際精神医学会議において,大麻(cannabis)の吸引は10代の若者における統合失調症(schizophrenia)の発症を加速するとの報告がありました.
1200名の統合失調症患者を対象に行った研究の結果,18歳になる前に大麻を吸った若者はそれ以外の人よりもおよそ10年早く統合失調症を発症したことがわかりました.使用頻度が高いほど,発症する年齢も若いのです.この調査ではアルコールの使用や遺伝的特徴と発症年齢の若さとの間に関係は見られませんでした.
「思春期(puberty)に大麻を使用することは統合失調症の大きなリスクファクターである.」と研究者は述べています.
現在大麻は吐き気(nausea)や痛みなどの症状の治療に用いられているばかりでなく,その娯楽目的での使用を合法化しようという動きもみられます.
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ソフト・ドラッグと呼ばれていてもドラッグはドラッグ.
青少年の,まだ発達中の脳に与える影響は計り知れないのではないか,と私は思います.
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