痩せるにはダイエットと運動が重要だとわかっていても,なかなか実現は難しい.
手術で胃を小さくするのは効果があるけど,危険もある.
もしたっぷりと取り入れることで,低脂肪食の方が好きになり,満腹感が長く続き,エネルギー摂取を調節するニューロンを活性化してくれるタンパク質があったら...
そんな虫のいい話なんて有り得ない,と思うかもしれません.
でも,すでにマウス,ラットそして猿を使った実験の結果,この方法は見込みがありそうなのです.もしこの療法がヒトにもうまく働くのであれば,肥満や糖尿病を克服する,全く新しい方法となるでしょう.
この研究で鍵を握っているのはGDF15というタンパク質.何種類かの動物において,痩せた個体は太った個体よりもGDF15の量が多いことがわかっています.
研究者らは,そこで遺伝子工学で作り出した2種類の安定な形のGDF15を直接動物に注入したところ,毎週このどちらかのタンパク質を注射された動物(ネズミと猿)は特に目立った重い副作用を引き起こすことなく体重を減らしたのでした.およそ一月後にネズミの場合は,体重の17%〜24%の減量に成功.また猿の場合は5〜10%の減量となりました.一方このタンパク質の注射を受けなかった動物は引き続き体重を増やしたのです.体重だけでなく,改善は血糖値,インスリン量,そして中性脂肪にも見られました.
詳しくは下記のサイトからScientific Americanの記事をお読みください.
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