地球温暖化がホッキョクグマ(polar bear)に与える影響(その2)
地球温暖化の影響で北極海の氷が溶け,ホッキョクグマが獲物(アザラシ)を探す氷の舞台(platform)がどんどん減っているのは,2017年8月18日(金)のブログ
「ホッキョクグマがさらにアザラシを食べなくてはいけなくなったわけ」
に書いた通り.
さて,その結果 陸地で過ごす時間の長くなったクマたちの食生活に変化が...
氷上ではワモンアザラシ(ringed seal)を食べていたホッキョクグマたちは,打ち上げられたホッキョククジラ(bowhead whale)の死体を食べるようになったのです.
その結果,ホッキョクグマの体内水銀濃度が減少しました.
というのも,水銀が蓄積されている魚やそのほかの動物を食べるワモンアザラシとは異なりホッキョククジラはプランクトンを食べているから(水銀の蓄積度が低い)のです.
気候変動の結果は単に「氷が溶ける」という事実にとどまりません.もっと奥が深い.様々な影響が生じているのです.
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