これはアルゼンチンの野鳥を対象に行われた研究です.
木々や,背の高い草,背の低い草,花の咲く草,など様々な植物の生えている場所で自由に餌が選べるとき,草の実を食べる小鳥たちのほとんどは苦労せずに十分な栄養とエネルギーを得ることができる大粒の草の実を選びます.
ところがそこで牛の放牧が始まると,草が減るため,小鳥たちは他に食べものを探さなくてはなりません.環境に合わせて食事の内容を変える鳥もいるのですが,そうでない鳥も.
しかし少なくなった草の実を探し回って,より多くのエネルギーを使い,その結果得られる食べものが少なければ,ついには飢え死にしてしまいます.子を産み,育てる余裕もなくなるでしょう.
アルゼンチンの研究者らは,放牧により草の実の減った地域の鳥が何を食べているかを調べました.そして草の実が多いところでは,草の実を食べるが,少なくなると,他のものを食べる柔軟な食生活を送る鳥たちと環境にかかわらず草の実を探し回る鳥たちがいることを発見しました.
後者の鳥たちが絶滅しないためには,例えば放牧地に植える草を鳥が好むものにしてあげることなどが挙げられますね.牛にとっては大して違いがないかもしれないけれど,美味しい実がなるかどうかは鳥にとって重要な問題なんですから.
さて,ではここで問題です.次の4種類の野鳥のうち,環境に合わせて食事の内容を変えることができる鳥はどれとどれ?(可愛い野鳥のさえずりもお聞きください.)
Diuca-Finch ジュウカチョウ
Rufous-Collared Sparrow アカエリシトド
Many-Colored Chaco Finch オナガシトド
Ringed
Warbling-Finch コバシマユシトド
60-Second Scienceを聞く(野鳥のさえずり付き)
答え ジュウカチョウとアカエリシトド
o reproduce or to care for
their young.
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