2017年9月23日土曜日

コバンザメをヒントに生まれたロボットには何ができる?

コバンザメ(Remora)は自然界の吸着カップ(suction cup)とも海のヒッチハイカーとも言われています.

例えばサメに出会うと,逃げ出すのではなく,サメに近寄って行き,頭頂部にある吸着盤(ディスク)を使ってサメの腹にくっついて身の安全を確保するのです.

コバンザメの吸着盤は背びれが変形したものですが,その仕組みの研究から,このほど「生体模倣(biomimetic)コバンザメ・ディスク」を持つロボットが生まれました.

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性能を試すために,ロボットをリモートコントロールできる潜水艦に搭載し,水中の物質(例えばプレキシガラスやサメ皮)に接着したところ,平均して4秒内に表面を捉え,ひきはがすまで,しっかりと接着していました.一度くっつくいたディスクを引き剥がすにはディスク自体の重さの実に340倍に相当する45kgもの力が必要でした.

ディスクは水中同様空中でも強い接着力を示します.

このロボット,将来の海中探査に力を発揮しそうです.

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