2017年9月4日月曜日

光を反射しない蛾の眼(モスアイ)構造を利用した未来のスマホ

蝶と蛾は良く似ているけれど,大きな違いは蝶が昼間行動するのに対し,蛾は夜行性だということ.

その理由は蛾の眼にあります.蛾の眼の表面には小さな突起がたくさんあり(モス(蛾)アイ(眼)構造)外から入ってくる光を何度も屈折させ,光を反射させないのです.

このモスアイ構造を利用した反射防止膜をスマホに利用しようという研究が進んでいます.

現在のスマホは周囲の明るさを感知するとスクリーンの輝度を高めて対応していますが,完全には補償できておらず,またバッテリーの消費も大きいのが欠点です.

モスアイ構造を利用した新しい反射防止膜はバッテリーを消費させないのです.

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これが市販されるにはまだ2,3年かかりそうですが,その間にこの膜の持つもう一つの長所,しなやかさ(flexibility),を生かした研究がさらに進めば,将来はスマホ画面を曲げたり折ったりすることができるようになるかもしれません.


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