というのは病原菌のお話.
今週の This Week in Scienceからのトピックです.
クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)には毎年多数の人々が感染し,その治療は年々難しくなってきています.
そこで,遺伝子工学を利用し,バクテリオシン(bacteriocin)からクロストリジウム・ディフィシレに特異的に作用する抗菌剤を作り,これに耐性を持つ株を分離したところ,細胞外皮の表面層に突然変異が生じていることがわかりました.
突然変異を起こしたミュータントは毒性が弱まっていたものの,ハムスターの腸に住み着くことができたのです.
つまり,自らをターゲットにした抗菌剤が存在することにより,その病原菌は,毒性を犠牲にしても生き延びようとするのだ,ということがわかったのでした.
This Week in Scienceを読む(12番目の記事です)
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