2017年9月2日土曜日

海が暖かくなると,魚は大きくなる?それとも小さくなる?

地球温暖化により,海の生物にも影響が出ています.

サケの回遊が早まったり,プランクトンの生息域が移動したり,

ところで,海水の温度が上がると,魚の新陳代謝率が上がりますが,その結果は?

ここで質問です,その結果,未来の魚の大きさはどうなるのでしょうか?

1.新陳代謝が活発になった魚は急速に成長するので,体は大きくなる.

2.新陳代謝が活発になった魚はより大量の酸素が必要になるが,それが得られないために,体は小さくなる.

その答えは,60-Second-Scienceの中に!

60-Second-Scienceを聞く

















新陳代謝の速度が上がると代謝(化学反応)が加速されるため,より多くの酸素が必要になります.

それに対応して,魚のえらが大きくなるか?というと,ブリティッシュコロンビア大学の水産科学者の計算によると,えらの形は二次元に近いため,他の部位(三次元)の成長についていけない(その結果十分な酸素を供給することができない)だろうという結果になりました.

必要とする酸素量が増えると,それに対応するために,魚は小さくならなくてはならないだろうというのです.供給が減れば,需要も減らさなくてならないでしょう.

さらに水温が高くなるとその中に溶けている酸素の量も減るという事実もこれに拍車をかけるのです.

最後のセンテンス「small fry」について

fryは「稚魚」という意味ですが,small fryというと「雑魚(重要でない人々)」という意味になります.またsmall fryは「おちびちゃん(たち)」という意味でも使われます.(出典:ALC)


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