ミツバチはpollinator(花粉を運ぶ動物)として有名です.
実は私は今までミツバチは様々な花の蜜を吸っているのだとばかり思っていたのですが,それはミツバチ全体を見たときの話.
個々のミツバチはどうやら同じ花に通いつめ(今日も明日も明後日も)ているようなのです.
そしてそれはとても理にかなっているのです.と言うのも,あるミツバチが今日はこの花,明日はあの花,と様々な花の蜜を吸っていたとするとどういうことが起こるでしょう?
Aと言う花の蜜を吸った(と同時にAという花の花粉を身につけた)ミツバチが翌日Bという花の蜜を吸うと,ミツバチがBに与える花粉はAのもの...つまりBは花粉を受粉しても結実しないわけです.
さて,ではどうしてミツバチは同じ花に通いつめることができるのでしょうか?
今回の研究で分かったことは,
1)花の色は香りと組み合わさって信号となり,ハチを引き寄せている
2)色と香りが組み合わさることで,様々な状況でもハチを引き寄せることができる強く安定した信号が生まれる,
3)これによって,ハチは同じ花に通いつめることができる
ABC Scienceの記事を読む
花もただ美しく,良い香りを漂わせているのではないんですね...自分の将来にとって有利になるハチが通いつめてくれるように,知恵を絞っている...
あ,なぜかまた,人間界を連想してしまいました...
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