てんとう虫は,歩く時には後翅(hindwings)は黒い点々のついた鞘ばね(elytra)の下に畳まれていますが,飛び立つ時には,鞘ばね(elytra)を開き,畳まれていた後翅を広げます.
そして着地すると羽はまた自然に畳まれていきます.この羽の折りたたみプロセスを見るために,研究者たちは鞘ばねの一部をプラスチックに変えて,中を覗くことに成功しました.
Z形を描いて折り畳まれる羽の様子はビデオに撮影され,その三次元構造はX線により明らかになりました.
太い翅脈(vein)がバネのように働いて,素早い展開を可能にし,硬直して飛行中の安定性を高めます.そして畳まれる時には蝶番のように折れ曲がるのです.
この虫の折り紙(insect origami)は折りたたみが必要な傘とか人工衛星にヒントを与えてくれそうです.
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