2018年元旦の話題は「学習するシジュウカラ」
鶏は三歩歩くと忘れる,というのは日本のことわざですが,シジュウカラには学習能力があります.
苦く味付けしたアーモンドを「黒い四角の模様を描いた袋」に入れてシジュウカラに与えます.
中のアーモンドを口にしたシジュウカラは,まずいのでぺっぺ.くちばしも止まり木で拭う丁寧さ.
この模様をビデオで撮影し,スクリーンに映して他のシジュウカラたちに見せます.
さて,映像を見たシジュウカラと見ていないシジュウカラに「黒い四角の模様を描いた袋」と「黒いばつ印を描いた袋」に入れた餌を与えてみます.
すると...
ビデオで「黒い四角=まずい」を学習した鳥たちはその袋を選ぶ確率がビデオを見ていない鳥よりも大きく下がった(その差32%)とのこと.
自然界で「黒い四角の絵が付いている餌」に相当するのは,カラフルな色と模様のついたテントウムシや蝶など.
虫たちは鳥に食べられないように,特徴的な模様で自分たちが美味しくないことをアッピールしているわけですが,学習能力は鳥自身にとっても,虫にとっても大いに役立っているわけですね.
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