2018年1月20日土曜日

薬物耐性バクテリアをやっつけるヒントは私たちの体の中にあった!

薬物耐性バクテリアに対抗するため,毒ガエル,あるいは裏庭に生息している未知のバクテリアなど,さまざまな野生生物から新しい化合物を探そうとしていた科学者たち

彼らが最近発見したのは,私たちの体内に存在する,類い稀なバクテリアキラーの要素

人体にもともと存在するこのペプチドに少々手を加えることで,これまであらゆる薬物に耐性を示していたしつこいバクテリアを一掃できる薬を設計することができました.

現在皮膚の炎症の治療薬としての治験に向けて研究が重ねられています.

人体に存在するLL-37はヒトの免疫応答調節にあずかっているペプチド(アミノ酸が連なった短い鎖)で,バクテリアを殺す能力をもともと備えているのですが,その37個のアミノ酸を24個に減らすことでさらに強力なバリアントを作り出せることがこれまですでにわかっていました.

このたびの研究では,全体の構造は維持したまま,構成要素をランダムに置き換えることでこのペプチドを最適化することに成功したのです.

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