テッポウエビ(snapping shrimp)の仲間は大きさは10cm程度と見かけは大したことはないのですが,彼らがハサミを電光石火で閉じると,鉄砲よりも大きな音がして,水中に衝撃波が生まれ,魚や虫などの餌を気絶させるのです.
その仕組みを114種類のエビについて調べたところ,ハサミの関節部にこれまで知られていなかった2種類のジョイント構造があることが明らかになりました.
1)滑りジョイント
単純な機構ですが,小さな突起のおかげでハサミは開いたままになり,十分な圧力が加わると,パチっと閉まるのです.このおかげで通常よりも少しだけ速くハサミを閉じることができます.
2)コッキング滑りジョイント
さらに進化したもので,小さな突起は完全にハサミを開いた状態に留めおきます.そこで,テッポウエビはハサミの筋肉に力を十分に溜めることができるので,別の筋肉が動いて,力を解放すると,ハサミは超高速で閉じ,衝撃波が生まれるのです.
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