2018年1月29日月曜日

野生動物の保護が難しい理由.ライオンとキリンの場合

キリンといえばアフリカのサバンナを象徴する動物.一方,ライオンはアフリカのエコシステムのトップに位置する捕食動物.

キリンもライオンも保護事業の対象となっている動物ですが,同じ保護区域に両者が共存している場合もあれば,ライオンのいない区域で保護されているキリンもいます.

さて,このほど,ライオンとキリンが共存している国立公園では,ライオンのいない保護区域のキリンと比べて,キリンの若い個体の数が減っていることがわかりました.

明らかにライオンが若いキリンを好んで食べてしまうからです.

それではここで,数字に関する質問です.

1)ライオンのいない保護区にいる1歳未満のキリンの割合は何%?
  a) 16%   b)26% c)  36% 

2)ライオンのいる国立公園にいる1歳未満のキリンの割合は何%?
  a)5%  b)15% c)25%

3)ここ30年の間にキリンの数はどのくらい減った?
     a) 20% b)30% c)40%

60-Second Scienceを聞く

キリンが個体数を維持するためには,若いキリンの犠牲を防がなくてはなりません.

解決法としては両者の共存を避ける(つまりライオンを外に出すか,キリンを外に出す)ことが考えられますが,それでも彼らは本当の意味で「野生」動物といえるのか?という疑問も生まれてきます.














解答)1)ライオンのいない保護区にいる1歳未満のキリンの割合は b)の26% 

   2)ライオンのいる国立公園にいる1歳未満のキリンの割合は a)の5% 

   3)ここ30年間のキリンの数の減少は c)の40%

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