昨日(2017年8月21日)のアメリカの皆既日食はインターネットの生中継を通じて,世界中の人々が同時に楽しんだのではないかと想像しています.
かくいう私もその一人で,俗に言う「ダイアモンドリング」が見えた時には本当に興奮しました.
写真では見たことがありましたが,あの「キラ〜〜ン」と光る瞬間の感動はやはり動く映像ならではのもの.
さて今日ご紹介するScientific Americanの60-Second Scienceはそんな日食についてのお話.話は900年以上も前にさかのぼります.
チャコキャニオンのプエブロ族が残した皆既日食の記録とは...
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岩の上に刻まれていたのは丸い物体からループ状のものが出ている絵でした.太陽天文学者はそれが太陽とコロナを表しているのではないかと考えました.1097年7月11日に起こった皆既日食の間にコロナガスの噴出が見えたのだろうと推測したのでした.様々な調査からその年の太陽の活動はとても活発であったことが裏付けられました.
この発見は論文にまとめられ,Mediterranean Archaeology and Archaeometry誌に
発表されています.
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さてここで質問です.
この他にも幾つかのペトログリフが見つかったことが語られていますが,次の中で見つかっていないものはどれ?
A 超新星の爆発
B ハレー彗星
C 天の川
単語リスト
petroglyph ペトログリフ(岩絵、岩面彫刻、岩石線画、岩面陰刻などとも呼ばれる)
coronal mass ejection (CME)コロナガスの噴出
supernova explosion 超新星の爆発
解答 C の 天の川でした.
ちなみに,超新星の爆発は1054年のもの,ハレー彗星は1066年のものだろうとされています.
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