2018年2月27日火曜日

光と音のミックスで,建物や風力タービンに激突する鳥を減らす


これは著者がトルコに出かけた時に撮った写真です.本文とは直接関係ありません

毎年何百万羽もの鳥たちが建物や風力タービンなどの構造物にぶつかり命を落としています.

このような事故を減らすため,音響灯台(acoustic lighthouse)という案が発表されました.

窓に印をつけたり,光を用いるなど,視覚的に鳥に訴えるアイディアはすでに試みられているものの,飛んでいるときに,目がまっすぐ前を向いていない鳥は目の前に盲点となる箇所があるため,これらの視覚的な警告はうまく働かないことも多かったのでした.

そこで,音を使って鳥に警告する,というアイディアが浮上しました.

障害物として,ぶつかっても怪我のないネットを使った実験を行ったところ,まっすぐ飛んでいる16羽のキンカチョウ(zebra finch)にネットの1m手前で大きな音を聞かせると,彼らがスピードダウンする確率は20%も増えました.

音のおかげで,より早くネットの存在に気づくことができたのです.

研究者らは警告のために光とともにサイレンを使えば,建物などに激突する鳥たちの数はずっと減るだろうと述べています.

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