42歳の日本人女性のお話.
腹部の膨張感があり,病院に出かけたところ,体内から手術用のスポンジ2個が発見されました.
彼女は6年前と9年前の2回,帝王切開で出産したほか手術歴はないので,これらのスポンジは帝王切開の時に体内に残されたものと考えられます.
5日間の入院の後女性は無事退院しました.
ところで,患者の体内に手術器具を置き忘れるということは起きてはいけないことですが,2013年の調査によれば18760回の手術で5500回起きたとのこと.
さらに,婦人科の手術ではその他の分野の手術と比較し,この手のリスクが大きいことが指摘されています.2010年に行われた研究では18歳未満の青少年が受けた手術では婦人科の手術を受けた少女の場合,体内に異物を残したまま退院した比率はそのほかの子供たちの4倍に上ったのです.
手術の際,器具のチェックリストを作り,体内に残した器具がないかどうかを確認すればこのようなミスは減ることでしょう.
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