2017年11月10日金曜日

スライムでできたハウスに棲む小さな生物が海の炭素循環に貢献(ビデオ)

粘液でできた丸い「バルーンハウス」に住んでいるのはジャイアント・ラルヴェーシャン(Giant larvacean)(larvaceanは幼形類の意)

このハウスは2重のフィルターからできていて,有機物の粒子を取り込み,濃縮し,中にいる幼形類に供給している.

幼形類はハウスが詰まると,中から抜け出し,新しいのを作る.

捨てられたハウスは海の底に沈んでいき,他の動物たちの栄養源になったり,炭素をトラップするのだ.

このデリケートなスライムハウスを調べるために,研究者は深さ200〜400mに装置を送り込んで,測定をした.

レーザーシート光を当て,中の粒子の動きを追跡する.

その結果,動物性プランクトンの摂取に関しては,1時間に約80Lも海水をろ過している種類がいることがわかった.

スライムハウスの構造の詳細や,どのようにそれを作り上げているのか,についてはまだ謎に包まれている.

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