2017年11月14日火曜日

羽ばたくことはさえずること:レンジャクバトの場合(ビデオ)

鳥はおしゃべり上手.

多くの場合,鳥たちは「囀(さえず)り」や「ボディランゲージ」によって会話をしています.

でも,オーストラリア原産のレンジャクバト(crested pigeon)の場合はちょっとユニーク.羽ばたきが生み出す囀りで,仲間に危険を知らせているのです.

レンジャクバトが飛び立つ時,翼を振り上げると1.3キロヘルツの低音が,振り下ろすと2.9ヘルツの高い音が出ます.

この音を生み出しているのは,翼の8番目の羽.

その証拠に,この羽を取ってしまうと高い音は出なくなり,この羽を風洞に置くと,高音が再現されるのです.

さて,仲間の鳥たちにこの音を聞かせてみましょう.

羽ばたきがゆっくりな時(高音と低音がゆっくり繰り返される)には何の反応も見られませんが,速い羽ばたき(繰り返しのスピードが速い)を聞かせると,一斉に鳥たちは飛び立ちます.

レンジャクバトの羽ばたきは囀りとなって,仲間に危険を知らせているのですね.

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