2017年11月3日金曜日

餌が消化中の餌も狙う,ウミウシの食事法が凄い!

Photo: Gabriella Luongo
このウミウシ(Cratena peregrina)が餌としているのは,ヒドロ虫コロニーという海の生物.サンゴの遠い仲間でプランクトンや小さなオキアミなどを餌にしています.

ところで,このほど研究者が調べたところ,ウミウシは餌を食べたばかりのヒドロ虫コロニーを好んで食べ,ウミウシの食餌の50%以上が,ヒドロ虫コロニーが消化しつつある動物性プランクトンだということがわかったのです.(動物性プランクトンを食べた後のヒドロ虫コロニーを襲う確率は空腹のヒドロ虫コロニーを襲う確率の2倍!

今回新しく発見されたこの挙動は“kleptopredation” (仮訳:盗み捕食)と名付けられました.(kleptoはギリシャ語で泥棒の意)

これまで他の動物が得た餌を盗む"kleptoparasitism"(盗み寄生)(例えばライオンの餌をハイエナが横取りする)は知られていましたが,餌が食べているその餌も丸ごと自分の栄養にしてしまう,「盗み捕食」凄すぎます!

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