2020年1月25日土曜日

海をヒッチハイクするコバンザメに新発見

コバンザメ(remora)の頭には吸盤(sucker)があり、それを使って様々な生物にくっついて海中を移動します。

このほど吸盤を解剖し、その組織を電子顕微鏡とCTスキャンにより詳しく調べたところ、プッシュボタン様の構造が発見されたのです。これはメカノレセプターの一種で、これまで知られていなかった触覚を司っているのではないか、と研究者らは考えています。


文献を調べても、同じ様な構造は単孔類(monotremes)のカモノハシ(platypus)とハリモグラ(echidnas)にしか見つからなかったそうです。


さらに詳しくは論文(アブストラクト)をご覧ください。


さて、それではここでクイズに挑戦。


問1)このポッドキャストの中で比較生体力学の研究者がコバンザメがくっつく相手として述べている動物は次のうちどれ?(複数回答)


サメ  クジラ  イルカ   カメ   タコ   イカ  イソギンチャク

スキューバダイバー(つまり人間) コバンザメ

問2)さて、彼女はコバンザメはくっつくことでどんな利益を得ていると言っていますか?(彼女が述べたことだけを複数回答してください)


a. 捕食(predation)を避けることができる

b. くっついた相手に寄生している生物(parasites)を餌にすることができる
c. 同じ個体に複数のコバンザメがくっつけば、オスとメスの出会いがあるかもしれない
d. エネルギーを使わずに遠くまで移動できる

60-Second Scienceを聞く


解答はこの下に





















問1)サメ、クジラ、イルカ、カメ、スキューバダイバー、コバンザメ

問2)d以外の全て。dの内容も正しいのですが、彼女はポッドキャストの中で触れていませんでした。