2014年12月8日月曜日

虫が街をきれいにしてくれるというお話

お元気ですか?

恒例のクリスマス市が始まり、イルミネーションが美しいストラスブールでは、先月の終わり頃から急に寒さが厳しくなり、手袋をしていても指先がかじかんでしまうこのごろです。




さて、今日ご紹介する60 Second Scienceは「Big Apple's Insects Eat Streets Clean」

ポッドキャストを聞く

語彙

cringe                                            怖くて身がすくむ
beetle           カブトムシなどの甲虫
wasp                               スズメバチ
arthropod          節足動物
disposal             廃棄(処理)
trash            ゴミ
consume                              消費する
equivalent            同等の
otherwise                そうでなければ
assume           ~だと仮定する
chow down         食事を取る
discarded                                    捨てられた
get rid of         一掃する、処分する
medians                                     中央分離帯(道路の)
contrary to                                ~に反して
prediction          予測
garbage            ゴミ
consumption         消費
admirer            崇拝者、ファン
pest                                             有害な小動物、害虫
rat            ネズミ


いくつかの問に答えてみてください。(回答は下に)


問1 Big Apple's Insects というのは何?

a) 大きなリンゴの中にいる虫
b) ニューヨーク市に生息している虫

問2 マンハッタンの一角で虫たちが食べるゴミの量はホットドッグに換算すると年間どれくらい?

a) 6百本
b) 6千
c) 6万本

問3 道路の中央分離帯と公園にホットドッグ、ポテトチップス、クッキーなどを置いて実験したところ、虫たちの食べる量は多かったのはどっち?

a) 公園
b) 中央分離帯

問4 最後の There's some food for thought.ってどういう意味?













回答
問1 b      問2 c     問3 b 問4  考えるべき材料がある。参考になる、ということ。

2014年11月5日水曜日

久しぶりの60 Second Science!今日ご紹介するのは「Button Battery Coating Lessens Risk If Swallowed」

お元気ですか?
ストラスブールはすっかり晩秋の装いになり、街角には甘い焼きぐりの香り!

さて、今日は久しぶりに60 Second Scienceのポッドキャストをご紹介。
ボタン電池は小児の誤飲による被害が絶えない(毎年何千人も救急治療室に運ばれている)そうですが、コーティングを施すことでこれが回避できるというお話。

ポッドキャストを聞く

語彙

swallow             飲み込む
short-circuit           ショート(短絡)する
esophageal environment        食道内で
the tissue             組織(theがついているので食道組織)
prolific inventor          発明数の多い発明家
a protective coating        保護皮膜(コーティング)
quantum-tunneling composite   量子トンネル効果を利用した複合材で圧力センサーとして利用される。
a hearing aid             補聴器
waterproof                   防水性
corrosion             腐食
porcine esophagus         ブタの食道

このコーティングは絶縁層中に導電性の金属粒子が懸濁しているので、万一誤飲されても食道内では電気を通さず(ショートせず)安全、でも補聴器の細い穴に突っ込むなど圧力の加わった環境では電気が通るので、通常の電池として作動する、という仕組みになっているわけですね!

さて、以下はこれを使ってヒアリングの練習をしたいという方へのメッセージです。

1)最初はそのまま音声を聞く、次は
2)上の語彙を読んでから音声を聞く、そして
3)テキストの文字を目で追いながら音声を聞く、
(ここで、必要ならじっくりとテキストを読み、内容を確認する作業を入れる)最後に
4)音声を聞きながら、それに合わせてテキストを声に出して読む(この作業がとても大切!)
5)改めて音声を聞く。

というステップを実践してみてください。1)から5)までで30分もかからずにトレーニングができると思いますが、5)の時に英語が以前より「ゆっくり」「はっきり」聞こえて来たら素敵!
「大体」でもいいので、話の流れが頭にすーっと入ってくるようになったら最高ですね!

スピードの早いポッドキャストはヒアリング力を高めるのに大変有効です!

それでは、どうぞ今日もよい一日を!





2014年10月19日日曜日

ストラスブールで開かれた「日・南欧フォーラム(無機化学とその周辺領域)」


ふと気づくと前回の投稿は5ヶ月前!
実は、日本の大学を退職し、9月から夫の赴任先のフランス(ストラスブール)で生活を始めておりました。ですので、これからしばらくの間、ストラスブールから情報を発信します。

さて、おとといと昨日の2日間、ストラスブールで「日・南欧フォーラム(無機化学とその周辺領域)」が開かれました。世界のトップクラスの化学者がフランス、イタリア、ポルトガル、スペイン、スイス、そして日本から招かれて、現在の最先端の研究を発表。その後の質疑応答もわくわくするようなやり取りで、久しぶりに化学にときめきました。
このフォーラムのサイエンティフィック・コーディネーターを務めたストラスブール大学のブラウンシュタイン教授は2010年にお茶大で大学院生に錯体化学の集中講義をしてくださった先生で、久しぶりに再会できたこともとても嬉しいことでした。
「これをきっかけに研究のネットワークがさらに広がることを祈る」との発言にこうして世界はどんどん狭くなって行くのだなぁと思ったことでした。

2014年5月15日木曜日

世界にエネルギーを与える4つの新しい方法

今日配信されたScientific Americanの記事が面白いです。

世界にエネルギーを与える4つの新しい方法とは

1)モミの木
2)セレン化スズの結晶
3)ソーラーパネルの改良
4)Wi-FiならぬWi-power
 (Wi-Fiゾーンで電波を受信するように、充電ができる!)


記事を読む

科学の進歩は本当に日進月歩ですねぇ。

それでは今日もよい一日を!

2014年5月1日木曜日

今週のScientific American Weekly Reviewから面白そうな記事をご紹介

今日届いたばかり、で実はまだ読んでいないのもありますが、

The Weekly Review

Top Stories


ASK THE EXPERTS SOCIETY & POLICY

Palcohol could give new meaning to the phrase “dry martini"
NATURE MORE SCIENCE

Buried in the supplementary information of a new research paper is a recipe for producing large quantities of clean flakes of the world’s thinnest, strongest material
料理用のブレンダーでグラフェンが作れるの?!

ビデオも充実!

Multimedia


5 Unusual Ways Space Travel Affects the Human Body - The Countdown #46


Why We Give In -Brain Basics #3


それでは、今日もよい一日を!

2014年3月24日月曜日

長生きするにはBMIより筋肉量が大切というお話

今日ご紹介する60 Second ScienceはBMI(体重)を気にしてダイエットするよりも筋トレで筋肉量を維持(増やす)方が、長生きするというお話。


音声を聴く

Vocabulary

BMI             body mass index
obesity          肥満       
shed the extra pounds 余分な体重(ポンド)を落とす
longevity         寿命
muscle mass         筋肉量
resistance training       筋トレ



さて最後の掛詞、今回は何だったでしょう?(答えは下に)











掛詞になっていたのは、「take a little weight off your mind, too」 
take a weight off someone's mind 直訳は心の重荷を取る。つまり、気が楽になる、ってこと。
ただし、この調査の対象になっていたのはお年寄りのようなので、若いあなたにはあまり関係がないお話かもしれませんね!

授業でも言っていますが、私は実はもっと筋肉をつけたい人なので、これからは一層真面目に筋トレに励むことにいたします。(^ ^)V

それでは、今日も、よい一日を!

2014年2月28日金曜日

1000年前の歯からわかること

フランクフルト郊外の墓地から掘り出された1000年前の歯をこのほど分子人類学者が調べました。

音声を聴く


さて、ここでクイズです。

Q1 この歯石には何が含まれていましたか?
下記の中から当てはまらないものを選びなさい

a 牛肉
b 豚肉
c 小麦(パン)
d キャベツ

Q2 どのようにして上記の食物が同定(identify)されたのでしょうか?

a 顕微鏡で調べた
b DNAによって同定した

Q3 今回もクリストファーはユーモラスな一言(掛詞になっている)で締めくくっています。掛詞、気がつきましたか?



答えは下に



















Q1 a 牛肉
Q2 b DNAによる同定
Q3    さて、最後のユーモラスな掛詞は「chew on」
これには「噛む」という意味と「じっくり考える」という2つの意味があります。




2014年2月25日火曜日

遺伝子治療で肝細胞をターゲットにするとき【ビデオ】

私たちの体には免疫システムが備わっていて、ウィルスなどの侵入を防いでいます。遺伝子治療で正常な遺伝子を入れたstripped-down virus(余分なものを取り去ったウィルス)がターゲットの肝細胞へと到達するためにはこの免疫システムをうまくくぐり抜ける必要があります。

科学者はこのために様々な工夫をこらしていますが、その一つがビデオになりました。

ビデオを見る

アーティクルはこちらから。

Scientific American Mar 1, 2014

2014年2月21日金曜日

Why Do We Love Chocolate?

今日ご紹介したいビデオは「Why Do We Love Chocolate?」

バレンタインデーから1週間、チョコレートを沢山もらった方、ご褒美チョコを自分で食べた方も多いかと思いますが、何故私たちはチョコレートが大好きなんでしょう?

これには生理学的な理由があるというのが今日のビデオです。
まずはご覧ください。


ビデオを見る

さて、ここで質問。
ビデオに登場した下記の化合物の中で、マリファナの成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の仲間なのはどれ? 答えは下に。

a) Caffeine
b) Theobromine
c) Tryptophan
d) Anandamide


















答えはd) Anandamide

2014年1月24日金曜日

グラフェンー21世紀に発見された奇跡の物質

今日ご紹介したいのは、グラフェンのビデオ。
鋼鉄の200倍という強さを持つ一方で、マーガレットの花びらを押しつぶさないほど軽い。


グラフェンは2004年に初めてグラファイトから作り出されましたが、未だに大量生産ができません。一つの可能性として電気分解を用いてあるイオンをグラファイトに押し込み、グラフェンの層をはがすという研究がなされていますが、さてここでクイズ。

使われているのは次のどのイオン?

1)ナトリウム
2)リチウム
3)ルテニウム

答えは下記



















答えはリチウム(lithium) 

リチウムという発音はドイツ語で、英語の発音はリシウム(シは舌を上の歯の裏にあてて発音します)。ちなみにドイツ語も同じスペリングです。


2014年1月19日日曜日

Scientific American今週の特集記事:渡り鳥はV字型のフォーメーションで最大限の省エネを実現

ホオアカトキを使ったフィールドワークの結果が1月15日のNature誌で発表されました。

記事(ビデオ付き)を読む

これまでも鳥がV字型の隊列を組んで飛ぶのは、空気力学を利用して(後から飛ぶ鳥がエネルギー的に得して)いるのではないか?という説が提唱されていましたが、そのためには、極めて精密に、鳥たちが互いの位置関係をコントロールする必要があるため、そこまでの技があるのかと、この説に疑念をもつ科学者も多かったそうです。

今回、鳥の背に装着したデータロガー(測定値などのデータを時刻と共に記録する装置)の解析結果から、鳥たちは正しい位置に身を置くだけでなく、翼の羽ばたきのタイミングまでを大変正確に合わせていることがわかったとのこと。

ビデオもとても美しく、一見の価値ありです。

2014年1月17日金曜日

触覚をもったロボットーより人間らしく動くために

今期の授業ではロボットを取り上げたので、このニュースに興味を持ちました。

人間のような動きを可能にしたのは"Sense of Touch"
人工皮膚による触覚をもったロボット(アーム)は、周りへ及ぼす圧力を最小にしながら動くことができます。

ビデオを見る

それにしても、袋の中をさぐっているのが、ロボットの腕だとはとても信じられませんね。

さて、実際の授業で取り上げたのは、麻痺した機能を補ってくれるRobotic legでした。
その他、Robot suitなどこの分野の進展にはめざましいものがあります。
ご興味のある方はCyberdyne社のサイトをご覧ください。

ロボットスーツHALを開発したCyberdyne社のサイトへ行く

2014年1月16日木曜日

2014年が始まりました

新しい年が始まり、もう2週間が経ちました。みなさんいかがおすごしですか?
最近はすっかりブログの更新をさぼっておりましたが、新年を迎えもう少し真面目に取り組もうと思っている 宮本です。

さて、今朝はScientific Americanのおなじみ60-Second Scienceが興味深かったのでご紹介します。

朝の一杯のコーヒーは単に目を覚ますためのものではない、記憶力を高める作用があるという内容です。

60-Second Scienceを聴く


コーヒーは苦手、という方はもちろん紅茶でも、緑茶でも大丈夫。(そういう私も今紅茶を飲みながら、これを書いています。)

さて、最後の1行。相変わらず「しゃれ」ていますね!(うーん、わからない、という方はどうぞこの頁の下をご覧ください。)

























Get the picture わかりましたか?
The study subject did. The study subject(この実験に参加した被験者)はできました(文字通り、絵を見て同じかどうかを判断した、のとかけている)。