2017年1月26日付の60 -second scienceのタイトルは「LSD's Long, Strange Trip Explained」(LSDの長い奇妙なトリップの謎が解けた)
60-second scienceの音声を聞く
幻覚を起こさせる薬の中でも強力な作用を持つLSDはなぜごく少量で作用が長時間持続するのかが長年の謎だったのですが,このたび,セロトニン受容体とLSDを混ぜ合わせて得られた結晶をX線により構造解析をしたところ,LSDはセロトニン受容体と共に「蓋」のような構造を作り上げ,一度中に入った後,内側からこの蓋を閉めているということがわかったとのこと.この論文はCell誌に発表されました.
論文を読む
これにより,なぜLSDがごく少量で長時間強力な作用を発現するか,という謎が解けたとのこと.
今回の「蓋」構造の発見により,将来,少量で長時間の作用を発揮する新しい抗鬱剤の開発が可能になりそうです.
0 件のコメント:
コメントを投稿