2011年4月17日日曜日

リスニング上達の方法

以前簡単にこのブログでご紹介したScientific Americanのポッドキャスト 60-Second Scienceについてさらに詳しく解説します。

60-Second ScienceはNatureやScienceなどに発表された学術論文の中から面白いテーマを選び、その内容を一般の人にもわかるように1分のポッドキャストにしているものです。
対象がアメリカ人なので、確かにスピードが速い。
「まるで宇宙語、とても英語とは思えない」と学生さんに言われたこともあるくらい。

同じテキストでもゆっくり読み上げるときと速く読み上げるときでは、発音が変わります。強く読む単語ははっきり聞こえますが、速くなると前置詞や冠詞などは弱く発音されるため聞こえなくなりますし、単語と単語がつながって全く別の音になってしまうことも。

2、3回聞いたあと、テキストを読んでみて、辞書を引かずに内容が取れるのであれば、速いスピードに慣れていないだけなので、とりあえず続けて聞きましょう。
ひと言で言えば、リスニングは慣れ。
読んで意味が分かる文章ならば、繰り返し聞いて行くうちに必ず聞き取れるようになります。

ところで、聞き取れない理由にもいろいろあります。

1.単語を知らない → この場合はどうしても聞き取れませんね。テキストを読んだときに、知らない単語があるなら、まず辞書を引いて、きちんと内容を理解しましょう。その上で、もう一度聞いてみましょう。

2.単語は聞き取れるけれど、文全体の意味が理解できない → 一つ一つの単語を聞き取ったときに、それを頭の中で日本語に変換しようとしていませんか?文章をゆっくり読み上げているのだったら、変換してもついていけますが、速くなると変換していてはついていけません。英語で聞いた単語を英語のまま理解する、というスタンスでリスニングに取り組みましょう。これも慣れて行けば自然にできるようになります。

自分でできる訓練としては、まずは面白そうなポッドキャストを一つ選び,何度か繰り返し聞いてみましょう。テキストを見ながら声を出さずに聞いたり、リピーティングをしたり、シャドゥイングをしたりすることも有効です。

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