2017年9月20日水曜日

ベンジャミン・フランクリンが発明した避雷針の先は尖っていた?それとも丸かった?

避雷針(lightning rod)というのはご存知の通り,高い建物の上にあって,建物を雷から保護する(落雷した時は,電気を地面へと誘導し,建物への損害を防ぐ)もの.

これを発明したのはアメリカ建国の父として有名なベンジャミン・フランクリンでした.

ところで,先が尖っている避雷針と,先の丸いものではどちらの方が優れているのでしょうか?

フランクリン自身は「針のように尖った」避雷針を好んだ,とユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのスティーブ・ジョーンズの著作「Revolutionary Science」に書かれています.

当時,北アメリカでは,尖った避雷針を使うか,先の丸いものを使うかは,自分の政治的な立場(王を支持するのか,反乱者を支持するのか)を示すものと解釈されました.

事実ジョージ3世は植民地の反乱に対する不快の念を表すため,バッキンガム宮殿の尖った構造物を丸みをもったものと置き換えたのです.

さらに王は王立協会に圧力をかけ,先端の丸い避雷針の方がフランクリンの尖った避雷針よりも優れていると認めるように迫りました.

それに対し,王立協会会長はこう答えたのでした.

さてここで質問です.会長はどのように答えたのでしょう.

60-Second Scienceを聞く
















答え 「私はいつでも陛下のお望みを叶えるためにベストを尽くすつもりです.しかし私には自然の法則を変えることも,その力の影響を変えることもできません」


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