2017年10月28日土曜日

廃棄メタンガスの有効利用法が開発されました!

これまで燃やして廃棄されていた天然資源であるメタンガスを,新たに燃料や化学原料として利用する方法が開発されました.(MIT (マサチューセッツ工科大学)Newsより)

油井から出る天然ガス(主にメタンガス)は焼却(ガスフレアリング)処理されています.その量はなんと毎年1500億立方メートル,それに伴って発生する二酸化炭素は 4億トンにも登ります.

これまでメタンを有効活用できなかった理由はその立地にあります.油井は石油を取るためにあり,メタンは単なる副生物.その多くは海上や遠隔地の油田なので,化学原料として利用したり,電力を得るために,メタンを冷却し,加圧し,それを運ぶ特別な容器やパイプラインなどの装置を設けるのは経済的に見合わず,
ガスフレアリング(flaring)が行われていたのです.

このたびMITの化学の教授らが開発した方法は,遠隔地でも実施可能なメタンガス変換法で,メタンを自動車の燃料や様々な化学薬品の前駆体として利用可能なメタノール誘導体に変換します.

これまでメタンの変換に必要だった超高温,大規模装置の代わりに,この新しい方法によれば,連続的に触媒物質を供給しながら,低温電気化学プロセスで速やかにメタンガスからの変換を行うのです.ポイントは電力を使うところですが,それは近くに設置する風力タービン(wind turbine)やソーラー・パネルで供給できます.

イラストつきの詳しい解説は下記のサイトから.

原文(英語)を読む


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