2017年10月27日金曜日

「偽関節」ってご存知ですか?長引く骨折の話...(ビデオ)

Nature Outlineが無料公開しているビデオのご紹介です.

骨折(bone fractures)の中には普通の骨折のほかに「偽関節」(non-union bone fractures)と呼ばれるものがあり,従来の治療法では治らず,患者は長引く痛みや不自由に耐えなくてはなりませんでした.


骨折した人のうち5〜10%が経験するこの「偽関節」の要因としては

重症の骨折,

喫煙,
抗炎症剤やオピオイド薬の使用,
栄養状態の悪さ,
抗凝血剤の使用 などが挙げられます.

これらは治癒に不可欠な新しい血管(blood vessels)を作ろうとする体の働きを妨げるのです.

血管形成(vasculogenesis)なしには,骨折によって生じた空隙に新しい骨を作るための素材を届けることができません.

現在は骨移植片を挿入して血管形成や骨形成(osteogenesis)を促進させる治療法が行われています.

最近では外科的修復術(surgical repair)の成功率を引き上げ,治癒促進のために再生療法(regenerative therapyに注目が集まっています.

様々な血管疾患(vascular diseases)の治療に期待されている,タンパク質CD34を発現する細胞(内皮前駆細胞(endothelial progenitor cell)などを含む)を注入する治療法です.

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